黒染めを自分でやる場合に絶対に気をつけるべき3つのこと




こんにちは。松戸の美容室VISAGEのセノウです。

ところで皆さん、

黒染めなら自分でやっちゃえばいいや〜

と思っていないでしょうか?

じつはかなりのリスクがある黒染め。

正しいやり方をしないと、後に明るくしたくなった時に全く明るくならない髪になってしまうのです。

美容師として本当は美容室で染めてもらいたい黒染めですが、様々な理由で自分でやらざるを得ないこともあるかと思います。

そこで今回は、

自分で黒染めをする時に絶対に気をつけるべき3つのこと

をご紹介します。

濡れた状態で染める

地肌にはなるべく付けない

毛先にコンディショナーを均一に薄付け

この3つです。

理由を詳しく説明していきます。

こちら、キレイに染まった状態の黒染めです。ダメージも最小限、色待ちも良いと思います。

そもそも黒染めはサロンで染めた方が圧倒的にキレイに仕上がることは理解しておいて下さい。

なぜか?

それは、カラー剤のパワーと塗り方にあります。

市販のカラー剤はほとんどのものがサロンで使うものよりも倍のパワーがあると思って下さい。

詳しく説明すると、カラー剤は1剤と2剤を混ぜて反応させて髪を染める薬剤になります。

1剤は主に色味です。プロ用の方が圧倒的に色味の質が良いです。

しかし大事なのはこの2剤です。2剤で髪のキューティクルを開くアルカリ成分のコントロールをすることが出来ます。

サロンのものはこの2剤の種類がたくさんあります。上から6%、3%、1.5%と様々です。

市販のカラー剤は6%のものが多いです。6%は基本的に髪が傷んでいない部分に使うことが多いので、

黒染めをする際に毛先を染めるのには不向きなんです。特にパーマもかかっていたりすると、かなり傷みます。

サロンでの黒染めは、毛先の方はかなりパワーを落としたカラー剤を使うので、髪のダメージはしにくいのです。

(ほとんどの場合、美容室では毛先は3%)

また、カラー剤のタイプも泡のものやクリームのものなど様々なタイプがありますが、個人的にはクリームタイプがオススメです。

こちらが黒染めをする前の状態。

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4ヶ月前にカラーをした状態。

根元の方は黒いですね。

もとから黒い部分は黒染めのカラー剤をつけても色は変わりません。

(白髪染めの場合は別ですが…)

ここで大事なのは地肌にべったりカラー剤をつけないことです。

パワーの強いカラー剤を頭皮にべったりつけてしまうと頭皮にもあまりよくはありません。特に塗り分けが難しい市販の泡状のカラー剤は避けた方が良いかと思います。

また意外に見落としがちなのがカラー剤の量です。

充分なカラー剤の量がないと絶対にキレイには染まりません。

ロングの方の場合は、どうしても2個必要になることが多いかと思います。

髪が黒い地肌付近にはつけずに、カラー剤を無駄にしないということも大切です。

もともと黒い部分にはつけずに、明るい部分にしっかりと付けてあげたほうが仕上がりが均一に染まります。

ただ、前回染めて1ヶ月以内の黒染めの場合は、染め上がりを優先して地肌付近からつけて下さい。

髪が長い方は事前に髪に水分を含ませて下さい。

こうすることで、カラー剤の塗りムラが減って染め上がりがキレイになるほか、クシでとかした時の物理的なダメージも少なくすみます。

濡らす加減は半乾きくらいが良いかと思います。

スプレイヤーを使うとちょうどよく濡らせますね。

髪が長い方で注意すべき点は、毛先が暗く染まりすぎてしまうことです。

髪のダメージがある部分は、カラー剤を塗った際に色が入りすぎてしまうことがあります。

黒染めの色はとても濃い色なので、毛先にダメージがある髪では、ほぼ暗くなりすぎてしまうかと思います。

サロンカラーではカラー剤を2種類に分けたり、プレ処理剤を用いてコントロールをしますが、

自宅での黒染めでは毛先にコンディショナーを均一に薄くつけた状態でカラーをするとよいかと思います。

あまりベトベトに塗りすぎてしまうと、逆にカラー剤が反応しなくなってしまうので注意が必要です。

黒染めの場合は必ずグローブを着用して下さい。

爪や指先はすぐに黒く染まってしまうので注意です。

自分で塗る際のポイントは、

 

クシは荒いものを使用すること

表面付近は多めにカラー剤をつけること、

何段かに分けて髪の内側からつけて毛先は最後に塗ること

 

カラー塗布を終えた状態です。

地肌にはつけていない状態。

この状態で20分〜25分置いていきます。

染める前の髪の明るさによって、置く時間を変えていくと良いかと思います。くれぐれも30分以上置くことはしないでください。

それ以上は髪のダメージがかなり出やすくなります。

 

染め上がり…

キレイに染まりました。

黒染めといっても、理想な状態は根元から毛先にかけてだんだんと明るくなっていくような状態です。

正しい染め方をすれば自分でもある程度近い状態にできるかと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

自分で黒染めをする場合のポイントは

濡れた状態で染める

地肌にはなるべく付けない

毛先にコンディショナーを均一に薄付け

この3つは必ず守るとキレイに仕上がるかと思います。

 

繰り返しますが、失敗がなくキレイな状態に黒染めをするのは美容室で染めるのが1番です。

今回このようにご紹介しているのは、

黒染め後の明るくしたい方のカラーは難しい

という美容師の本音があります。

誤った染め方で自分で黒染めをしてしまうと、キレイに明るくすることは困難になりますし、たとえ出来たとしてもかなりのダメージを伴います。

どうせ黒にするだけだから…

という気持ちで染めてしまうと、後に後悔してしまうことが多いですので、この記事をご参考にしてやってみてください。

願わくば、皆様、美容室での黒染めを・・・。

ちなみに、市販のものでどのカラー剤が良いかなどの質問にはお答えできませんので、ご了承下さい(・・;)