昨今の美容師業界の技術や薬剤は著しく進化をしていて、
その中でもパーマ液に関しては数年前に薬事法の改定もあり
パーマ液に配合できる成分が大きく変わりました。
そんな中で、多種多様なパーマのやり方も出てきて、実際、
「どのパーマでかければ良いの?」
これはお客様の立場からして見ればサッパリわからないと思います。
今回は今、美容室で主に扱っているパーマの種類と特徴をご紹介
したいと思います。
目次
コールドパーマについて
コスメパーマについて
デジタルパーマについて
クリープパーマについて
エアウェーブについて
コールドパーマ
美容室でかける一般的なパーマがコールドパーマです。
コールドパーマというひとつのくくりにはなっているのですが、
パーマ液の種類はいくつかあります。
健康毛にメインで使うチオグリコール酸、ダメージのある髪に使うシステイン、酸性領域でかけていくラクトンチオール、最近よく使われるシステアミンなどなど、、、
数をあげれば7〜8種類くらいのパーマ液の成分があるのですが、
何が違うかというと、要は、
髪質とダメージ具合と仕上がり
これを目安に美容師さんは薬剤を選んでいます。
「パーマがすぐとれてしまった」
「パーマをかけたけど、すぐとれてしまった」
こんな経験をされている方が50%以上かと思いますが、
その原因はとてもシンプルで、
美容師さんの薬剤&ロッド選定ミスが大部分をしめると思います。
コールドパーマだけでもこれだけの種類があるので、
その方に1番合ったパーマ液を選ぶことはそれなりの経験が必要
かと思いますし、何ヶ月か前からその方の髪のコンディションを
知っていないとパーマ失敗のリスクは高くなります。
パーマは信頼できる美容師さんにお任せしたいですね。
コスメパーマ
コールドパーマの一種で、一般的には化粧品登録のパーマ液を
使ってかけるパーマです。
数年前に薬事法が改定されて、この化粧品登録のパーマ液に配合でき
る成分が大きく変わりました。
なので、最近のパーマはダメージレスでしっかりかかる
これが実現されてきています。
個人的には、カラーのダメージがある髪の毛に対しては、
この類のパーマ液を使ってパーマをかけることをオススメして
います。
カラーと同日施述もできるパーマ液です。
デジタルパーマ
デジタルパーマの特徴はしっかりかかること。
ヘアアイロンで巻いたようなしっかりウェーブがパーマで実現します。
コールドパーマは髪が濡れているときの方がしっかりウェーブが出ますが、
デジタルパーマは髪が乾いているときの方がウェーブがしっかり出ます。
なので、とにかくしっかりしたウェーブをだしたい方はオススメです。
ただ、熱を加えてかけていくパーマなので、コールドパーマよりも髪のダメージが出やすいので、こまめにトリートメントやメンテナンスのカットをすることをオススメします。
あとは、デジタルパーマをかけた髪は、コールドパーマがかかりにくくなる傾向があるので注意が必要です。
クリープパーマ
クリープパーマは、基本的にすべてのパーマに併用できるひとつの行程です。
パーマは1剤でキューティクルを開き、髪の中の結合を少しだけ切ってロッドで形付けます。
そのままだと不安定な状態なので、2剤を使って、切った結合をもう
一度つなげます。
この行程の中で、2剤をつける前に、髪の中のたんぱく質をゆっくりとロッドの形状に動かす行程がクリープです。
クリープを行うと髪の結合がよりしっかり戻るので、パーマのリッジ感や持ちが良くなる効果があります。
クリープパーマというパーマはちょっとややこしいんですが、とても幅が広いパーマです。
エアウェーブ
デジタルパーマと似ているのですが、エアウェーブはデジタルパーマよりも低温の熱を使ってかけていきます。
ある程度、繰り返してかけることも可能なのですが、髪質も選ぶパーマです。
仕上がりはフワッとした軽い仕上がりになります。
ただ、エアウェーブをかけている最中はすごい大きな音がするので
それが嫌でかけない方も多い様です。
まとめ
パーマはその方の髪質や髪の履歴が大きく仕上がりを左右します。
例えば、ホームカラーをしている髪に対しては基本的には上手くかかりません。
なので、
「あっ、パーマをかけにいこう」
と思って、初めていく美容室でかけるのは相当な技術のある美容師さんではないとリスクが高いと思います。
カラーは色を直すことでダメージはすごく出る訳ではないですが、
パーマはかかりすぎたりした場合、かなりダメージしますし、
最悪の場合、切らなければないという場合もあります。
また、昨今の美容室事情において、様々なパーマのネーミングがありますので、例えばA店でデジタルパーマと言っているものがB店では形状記憶パーマと呼んでいることも多々あります。
(要はやってることはほぼ一緒)
なので、信頼できる美容師さんに何回か担当してもらい、相談をしながら、失敗しないやり方をしてくれる上でパーマをかけていくと良いかと思います。
いかがでしたでしょうか???
皆様がパーマの失敗がないよう願っております。
ご参考までに。。。
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