落ちた髪。想いがありますからね。




 

 

髪が伸びるのは多大な時間を要して、早く伸びないかなぁと思ったり、ハネるしもう切りたいなんて諦めそうになったり、、、 それでも大事に大事に伸ばして伸ばし続けて、やっとロングになってそしたらなんか飽きてきて、パーマをかけたり、色んなカラーをしたりして、傷んで、

 

切ろう!

 

 

と決意をして、、、

 

髪を切るということ、美容師の視点から見たらそれは数ヶ月に1回、その方の髪を見てキレイにするというひとつのアクションなんですが、髪を切られるお客様側はもっと色々な感じ方をしているのでは?と。。。

 

伸ばしたいんで、毛先整えて下さい。

 

このフレーズは美容師をしていく上で1番多いオーダーかと思います。

毛先を整える。。。 1センチ?それとも5ミリ?はてまた、枝毛だけ発見して切ってほしい。。。

 

その言葉が持つ感覚って人それぞれ本当に違うと思っていて、早くロングにしたくて大事にの伸ばしている髪はできるなら1㎜でも切りたくない方だって多いはずなんですよね。

 

そんなこんなで大事に大事に伸ばしてきた髪が、今度はなんだか満足感が溢れてきて、バッサリ切っちゃおうかなって思うようになったりもします。

そうなんですよね、いつかは同じ髪型に飽きてきてしまう時が必ず来ます。

それは自分の中でのモードだと思いますし、世の中にもそんな流れは常にあって、当たり前にことだし絶対に必要かと思うのですが、

 

やっぱり切ろう!美容室行こう!

 

ってなった時に、その瞬間にバッサリ切ることに対しての迷いがない人なんていないと思います。

 

やっぱりこのまま長いままで・・・いや・・・切ろうか・・・

 

美容師はそういった部分では感覚が鈍くなっている気がするんですよね。

1日に何人もの髪をカットしたりすると、バッサリ切ることに関しての理由だったり、想いをしっかりと理解しないといけないと思います。

(カット中は思い切って切った方が良いかと思いますが・・・)

 

 

 

うちのお店でもたまにこんな光景を目にします。

 

 

 

 

バッサリ切った毛が床に落ちている時。

 

髪は切ったら床に落ちますが、落ちた髪はその瞬間からゴミに変わってしまうのか・・・。

その感覚が僕はすごく嫌で、特にバッサリ切った髪はできればカット中も踏みたくないので端によけたりもするのですが、おそらく美容師よりもお客様の方がその部分に対して敏感に思う方が多いのではないかと・・・。

 

その方がいろんな想いを持って伸ばしてきた髪ですからね。

 

今はヘアドネーションとか、バッサリ切った髪の毛を世の中のために使う活動もありますが、やりきれている美容室は少ないかと思います。

 

髪を切る。

 

美容師としての代表的な仕事ですが。

 

落ちた髪。

 

そんな見えにくい部分もを感じられる美容師でありたいと思いました。

 

 

スタイルチェンジが多いこの季節、自戒を込めて記させて頂きました。。。