美容師にとって、「道具」はすごく重要で、そのなかの代表格といえばハサミであったりシザーケースであったり、THE美容師って感じのものが「道具」としてくくられるかと思います。
でもそれは、それ相応の値段がするから大事にする人が多いだけで、実際はこれがないとすごく大変・・・という道具はいっぱいあるんですよね。
その中でも、僕が1番大事にしているものがこれ。
輪ゴムです。
輪ゴムって美容室ではパーマ巻くときに多用されるんですが、あっつ!!と、どっかに飛んでいってしまったり、その辺に落ちていることが多いんです。
誰かが落とした輪ゴムが落ちているときに、見つけた人はどんな行動を取るか。
大体の人は拾うかと思います。
大体の人はゴミとしてホウキで掃きます。
そして、
少数の人が無視をします。
少数の人が拾って、洗います。
たかが落ちている輪ゴムを拾うだけの行動。
どれが正解?なんて部分は、結局のところその人自身の器の大きさ。
でもそれって、自分に対してどれだけ厳しくいられるかだったり、どれだけお客様目線でいられるか。
「あははーーーん・・・輪ゴム落ちてる。なんか、かがんで拾うのめんどくさいなぁ。いいや〜はいちゃえ〜」
物の価値や大小にとらわれ、慢心や惰性に身をまかせてしまうのはいつか自分に来る大きなチャンスも見逃してしまうのでは?と。
ヘアピンや、パーマ巻く紙もしかり。
人がやりきれないところをやる。
たとえ、それが馬鹿らしくなっても、継続する。
5年前、デビューと共に店舗の異動をしたときに、お客様は全くと言っていい程いなかったんですよね。
でも、何かしなきゃ何も変わらない。
チラシ配りを毎日、毎日やりました。
名刺をつけて配ったり、渡し方も試行錯誤しました。
暑い日は着替えを持ってきてチラシを配りました。
寒い日のために高いダウンを買って配りました。
その時に来て頂いたお客様は今も来てくれているし、あの時は・・・なんて話をすることもあったり。
全て見られていたわけでもないんですがね笑
必ずいつか返ってくるかと思います。
結局は自分次第。
「引き寄せの◯◯」とかあまり信じてないタイプですが、
自分に厳しさを蓄えることは、いつか必ず実ることかと思います。
とあるお客様に良い言葉をかけられなかったので、この場で。。。
なんて・・・
30歳の浅はかな言葉です。
僕もまだまだこれから。
ともに頑張ろうぜよ!
TEL: 047-369-5391