ご質問頂きました。パーマのリアルな本音の話。ズバッと。




 

 

先日LINEで頂いたご質問です。

(ちゃんと許可を頂いておりますので、、、) 

 

 

ありがとうございます。。。

 

 

 

縮毛矯正をかけた髪にパーマはNG?

 

なんというか、難しいところではありますよねー。。。

そもそも、ちゃんと僕にかけさせて下さいw

 

髪の構造上、縮毛矯正をした髪に普通のパーマをかけるのはかなり難しいんです。

(普通のパーマというのはコールドパーマと言われるもの)

 

なので必然的にデジタルパーマをかけるのは一般的なんですが。。。

縮毛矯正は、アルカリ剤によって髪を膨潤させキューティクルを開き、髪の中の結合を切って、高熱のアイロンによって形を作っていきます。

 

 

 

タンパク変性が起こる

 

これなんですよね。縮毛矯正をすることによって、髪の中のタンパク質が固まります。まさに、卵がゆで卵になるような現象です。

こうなるとそもそもの構造が変わってしまうので、パーマはキレイにはかからなくなります。

カラーの染まりも不自然な仕上がりになってしまいます。

美容師ならわかるところなんですが、タンパク変性してる髪は手触りが少し、んっ?って感じになりますしね。

 

 

 

そもそも傷まないパーマはないです

 

パーマは絶対に傷みます。現状よりも髪が回復しながらかかるパーマはないと思います。

最近のパーマ液はかなり進化しているので、かけた直後の手触りなどはかなり良くなることが多いとは思いますが、2〜3週間くらいしたあとに、傷んだかな〜という実感があると思います。

 

 

 

 

矯正→デジパー→ストレートはできる?

 

この場合は、100%もとの状態に戻すことはできません。

ただ、パーマ感をナチュラルな状態にすることは可能です。 いちかばちか、しっかりとしたストレートに戻すとなると、髪の毛に大きな負担がかかり、いわゆるビビり毛となってしまい、切らざるを得ない状態になる可能性が大です。

 

 

 

パーマで失敗されるのって何で?

 

これは大きく分けて2つの原因があるかと思います。

1つはサロン側の技術力。髪の毛の状態を見抜けなかったり、使う薬剤の選択ミス。節約のために薬剤をあまり揃えてないお店もあるくらいですからね。。。

その方の髪質によってもパーマのかかり方や持ちなんてものは全然違ってくるので、例えば、もとの髪質がクセ毛の方の場合はパーマ自体も弱めにかけたりしますし、それが矯正をしてある髪になると、かなりセンシティブな施述が求められてきます。

 

ホームカラーや、黒染め毛など見落としがちな部分を無視したままパーマをやってしまうとだいたい上手くいきません。

 

パーマは美容師さんの経験が大事かなあと個人的には思います。

 

 

2つめは、お客様側の日常的なヘアケア。僕も美容師でこれを語ってしまうと、逃げ場を作ってしまうかのようで書きにくいところなんですが、パーマにおいて日常的なヘアケアは本当に大事なんです。

髪を乾かす習慣、使っているシャンプー、髪の毛はシリコンでベタベタじゃないですか?、日々のトリートメント、ホームカラーしてないですか?

 

パーマをキレイにかけることができる髪って、個人的にはすごく幅が狭いと思っていて、ある一定基準の髪の状態でないとキレイなパーマはかからないんですよね。

(パサパサでもふわっとしてればOKなら別なんですが・・・)

 

キレイなパーマはかける前の髪の状態が本当に大事です。

 

ミディアム〜ロングのパーマをかけたいと思っているのでしたら、2ヶ月位前からシャンプーもトリートメントも比較的良いものに変えて、髪質をよくした上でパーマをかけてあげた方が良いですよ。

 

 

 

初めて行く美容室でパーマはNG

 

僕自身も、ご新規のお客様でパーマをかけたいというオーダーでそのままその日にかけるのは約半分くらいの割合です。

(バージン毛やキレイな状態の髪の方は別)

 

1年前の美容室で何をしたか鮮明に覚えていますか?

 

そこまで振り返って髪を見ることがすごく大事で、キレイなパーマをかける上で絶対条件になります。

もし、はじめていく美容室でパーマをかけようとしているのであれば、やめたほうが良いです。

もしも、それで流れ作業のようにパーマをかける美容師さんがいるのであれば、失敗される確率大ですね。

 

担当の美容師さんとしっかりと相談した上で、パーマ感や仕上がりのイメージも共有して、パーマをかけていくのが成功の秘訣かと。。。

 

 

極論、自分でできるのならコテが1番キレイ

 

 

仕上がりに関しては、やはりコテが最強です。

ツヤ感もでますし、上手な方だと温度や巻き方を調整してパーマっぽく仕上げることもできますしね。

かなりダメージをしている髪でも問題なくできちゃいますし。。。

 

ただ、そこは朝の時間や手間などできない方も多いかと思いますので、パーマをかける方がいるんですよね。

(巻き方次第ではかなり古臭く見えたりもしますし・・・)

 

 

 

そのうちきっと、美容師が誰しも待ち望む全く傷まないパーマ液なんかが出てきてくれることを待ち望んでおります。。。

 

 

 

長くなりましたが、ご参考までに。。。