こんにちは^ ^
松戸美容室naitreのくせ毛専属美容師のセノウです。
このブログではリアルなお客様の仕上がりを載せています。
美容師さんもクセでお困りのお客様もぜひぜひ参考にして下さい⭐︎
既矯正毛の再還元で大事なこと
タイトルだけ見ると、美容師以外の方は全くピンと来ないかと思うですが・・・
とても大事なところなので、本日も粛々と書いていきたいと思います。
既矯正毛の再還元。
全く聞きなれない言葉ですよね(^^)
簡単に説明しますと、
矯正しているところをカットしてシャピーんとなってしまう部分をさらに矯正する
ざっくりですがこんな感じですね。
過去に一度、矯正をした部分は薬剤の反応で髪の毛に対して、
膨潤と還元という2つの反応が起きます。
これはアルカリ領域の薬剤において、、なんですが。
(酸性の薬剤の場合は基本的には膨潤はしません)
膨潤は還元剤が髪の毛の中に浸透しやすくするための反応ですが、
文字通り髪の毛が膨らんでキューティクルが開くイメージです。
この状態で縮毛矯正のアイロンをした場合、髪の毛は潰れて変形します。
熱によって変形したタンパク質は元には戻りません。
玉子に熱を加えるのと同じ、いわゆる不可逆的な反応なんですよね。
矯正をしてあるところをカットをすると、
中間部分のストレート感が強いところが毛先に出てきますから、
シャピーんとした感じが出やすくなるんですよね。

この部分の形を変えたり、バックウェーブ(くせ戻り)を整えるのが再還元の目的になります。
まずは先日ご来店頂いたお客様の画像から。。

前回の矯正は10ヶ月ほど前。
髪の毛は1ヶ月に1cm以上は伸びてきますので、
12cm〜15cmは根本の未矯正毛が伸びているような状態です。
今回はある程度長さを切っていって、短過ぎないショートボブのデザインにしていきます。

髪の毛を濡らすとこのような感じの状態。
こちらのお客様の癖毛の性質が、波状毛と捻転毛が混在している髪質ですので、
髪の毛を濡らしたときに根元付近が強くうねる状態になります。
(濡れている時にクセが出るのは波状毛の特徴の一つです)
波上毛はアイロンの熱を入れなくても、薬剤のパワーと根元の生えグセを取るだけで、
ある程度扱いやすいストレートにすることはできますが、
大体の方は捻転毛という乾いたときに出るねじれのクセも混在しているため、
アイロンの熱で整えていくことが必要になります。
冒頭にも書いた通り、アイロンの熱を入れるとタンパク質が熱によって編成する影響で、
その分をカットすると、どうしてもシャピーんな質感が毛先に出てしまいます。
自然な内巻きストレートにしていく上でここをケアすることが本当に大切になってきます。
シャピーんとする質感を自然な内巻きに変えていくのには
かなり弱く設定した薬剤を使うのと、特殊な中間処理剤が必要です。
(いわゆる髪質改善で使う薬剤と低分子活性ケラチンの組み合わせがメインです)
特にエイジング毛やブリーチ毛に関しては、
もともとの髪の毛の中のタンパク質の量が極端に少なくなっている場合がほとんどですので、
使用する薬剤もかなり減量させる必要がありますし、
施術の合間に使う処理剤もしっかりとした質のものを使う必要が出てきます。
それでもエイジング毛やブリーチ毛はナチュラルなストレートの質感にするのはとても難しく、
強くタンパク変性した髪の毛は内巻きに出来ないケースもあります。
仕上がり

自然にドライした状態でこのような感じに。
毛先も自然な内巻きストレートです。

今回の施術のお客様の場合、
それほど過度なタンパク変性を起こしていなかったため、内巻きのストレートに変えることができました。
やはり最初に行う縮毛矯正の質は本当に大事なんですよね。
過度な膨潤を抑えた縮毛矯正をすることで、
のちにカットをする時やパーマで形を変える時に、
よりナチュラルな質感のデザインにすることが出来ます。
縮毛矯正をする美容室は慎重に選んで下さいね(^^)
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